コミュニケーションについて考える。
こと、設計という仕事は対話から創造します。
クライアントとの対話で、何を求め、何を感じ、そして何を夢見ているのか。
建築を創り上げる実務(工事監理)も同様です。
施工する建設会社の現場監理者との対話。職人との対話。
どのような性格で、どんなことに重きを置き、どこを重点管理する必要があるのか。
かの渋沢栄一は言いました。
「自分の利益さえ上がれば、他はどうなってもいいや」と考えていたらどんな社会になるであろう。
仕事をする際に、自分の役割のみをこなすだけであったとすれば、それは単に命令通りに従って処理するだけに過ぎなく
趣味や興味を持って取り組んでいたとすれば、それは自らが興味をもって「この仕事は、こうしたい、ああしたい」
「こうやってみたい。こうなったら、こうしてみよう」と、理想や想いを付け加えて実行していくに違いない…と。
この、興味をもって何事にも取り組む姿勢をコミュニケーションへと置き換えたとき
一番のプロフェッショナルな職業は医師と変換できると思います。
患者との対話で、その人の体調や生活環境を読み解き、最善な医療へと繋げる。
最良な処方ができるよう、英知を駆使して体調不和の改善を見出す職業ともいえよう。
そろそろタイトル回収として、建築家のわたくし。
建築とは決して一人で出来るものではなく、日々勉強し、対話し、夢を具現化する仕事である。
建築家とは24時間365日、建築のことを考えなければならないと、敬愛する建築家は言います。
週末は久しぶりの休日。
頭の中で妄想する建築にワクワクしながら、家族との時間。
日々成長する子供との対話に、嬉しさを感じるとともに
女子高校生の長女から、写真を撮らせてと言われた写真は
なんともファンシーに加工された画像で「親父の威厳」が皆無である自分に自問自答するのだ…。