インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史展

広島市現代美術館のインポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史展を観覧してきました。

建築計画は全て実現する訳ではなくて、コスト面、技術面、時代背景等の様々な事情で建てられなかった建物や

革新的なアイディアや将来へ向けたヴィジョンの提示を目的とし、実現していない建築計画もあります。

その歴史を振り返ろうという、言葉を選ばなければ、ある種マニアックな展覧会です。

その中で特に気を惹かれたものをいくつか
※写真は撮影禁止なので、参考画像です。

ウラジミール・タトリンの第三インターナショナル記念塔


ソビエトの芸術家の構想です。周期が違う回転を行う構造体を持つモニュメントです。
映像作品もあったのですが、高さ400mのモニュメントは迫力満点です。
実はYoutubeでも短いバージョンが見れるみたいです。

 

黒川紀章の東京計画1961 Helix計画


メガストラクチャを利用したDNA螺旋構造の建築物。こちらもCGによる映像作品が
ありましたが、細部まで作りこまれており驚きます。
メタボリズムの理論に則りちゃんと各ユニットはプレハブで映像化されていました。

マニアックな計画で荒川修作とマドリン・ギンズの天命反転の橋がありました。
構想自体は、あの養老天命反転地として実現したという展示作品の中では珍しい例です。

トリを飾っていたのは、アンビルドの女王、ザハ・ハディド氏の新国立競技場でした。

建設コストの肥大化により実現しなかった計画です。

模型も映像作品も凄いのですが、何より目を奪われたのは実際には使用されなかった膨大な

量の製本図面と審査され許可印が押された性能評価証明書等の書類の展示でしに目を奪われてしまいました。

本当にもう一つの建築史ですね(S・I)

 

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